無酢酸透析液
2009年 08月 09日
カーボスターでない、無酢酸透析液についての実験報告がある。
第48回日本透析医学会総会
2003年6月20日〜22日
大阪: 国際会議場 リーガロイヤルホテル リーガロイヤルNCBにて、
行われたもので、ちょっと古いのであるけれども、
「酢酸濃度を低下させて、2mEq/L、1mEq/L、0mEq/Lおよび
それらに塩酸を添加した透析液を作成し、
pH、イオン化Ca、透析機器への影響を観察した。」と、あります。
透析機器には、酢酸濃度2mEq/L、1mEq/L,0mEq/Lいずれも、石灰化が生じています。
塩酸を添加した透析液では、石灰化は生じてないと、報告しています。
透析機器と人間とでは、結果は同じということにはならないのでしょうけれど、
無酢酸透析液では石灰化を防ぐことはできないのでしょう。
アメリカのカーボスターには、同じ味の素ファルマ製でありながら
塩酸+αが添加されているのだと聞きました。
FDAの承認もされているそうです。
なんで、塩酸なのか解らなかったことが、やっと理解できました。
なんで、我が国のカーボスターにクエン酸が使われているのか?
なんで、石灰化を防ぐ塩酸が使われていないのか?
今は昔、高校1年生のとき、夏休みに暑いからと
ソウメンと、かき氷と、ミルクセーキしか食べないで過ごしたことがあります。
夏休みが終わって、お腹の調子がすこぶる悪くなった。
食べた後は、お腹が痛い。
お腹がすいても、お腹が痛い。
懇意にしていたお医者さんのとこへ行って、泣きつきました。
胃酸が薄くなっているのだと。
粉薬では受け付けないだろうからと、水薬を渡してくれました。
塩酸の薬だと教えてくれました。
吃驚しましたが、早く治さなくてはと焦っていましたから、
家でも、学校にも持参して飲んでいると、いつの間にか治ってしまいました。
原液で処方したのではないと思いますが、
適切な濃度だと胃酸の役割をしてくれるのだと、識りました。
もう一つ、塩酸と硫酸について。
高校時代、化学に滅法弱くて、少しでも、化学が解るようにと、
クラブ活動の化学部に籍を置いていたことがあります。
誰もいない部室で、塩酸と硫酸の入っている瓶を探し当て
触ってみました。
塩酸だったと思うのですが、スカートにこぼしてしまいました。
液がついた場所には穴があいてしまいました。
硫酸もいじくったと思います。
指について、指紋がしばらく消えてしまいました。
塩酸と硫酸を混ぜると王水になって、
何でも溶かしてしまうということは識っていたので、
塩酸と硫酸に興味を持って、ちょっといじくってみたのでした。
この悪戯については、誰にも言わないでいました。
長じて、オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」を読みました。
で、ドリアンが友人のヘンリー卿を殺して、跡形をなくすために
大きな水槽を用意して、塩酸と硫酸を混ぜた王水の中に
ヘンリー卿を浸けるという描写がてできます。
跡形が残らないのなら、そんな殺人もありかな、なんて。
現実では、溶けない大きな水槽は何でつくればいいのやろか?
人間が溶けてしまうほどの塩酸・硫酸を用意するのは可能なんやろかと、
化学音痴は頭をひねるばかりでありました。
ワイルドの小説は面白いものではありましたが。
アメリカでは長期のカーボスター透析はされないそうです。
移植までの5年間ぐらい?
日本でも、「乳酸」を添加した無酢酸透析液が開発されていて
既に治験が始っていると教えてもらったのは、2年近く前です。
その後、どうなったのか知りません。
冒頭のリンクの実験をされた病院は東京の
高松病院です。
最終更新日が結構古いのですが、
大変ユニークな病院のようです。
院長先生は、そこに患者がいるから救うのだ、救ったという主義の
ドクターのようです。
お元気ならいいのですが。
冒頭のリンク先を教えてくれたのはGさんです。
さて、カーボスターを使用している施設は1200にのぼるそうです。
岐阜県臨床工学技士会の
ランチョンセミナー
日時:2009年6月21日(日)12:00~13:00
場所:長良川国際会議場 5階 国際会議室
.........〒502-0817 岐阜市長良福光2695-2
.........TEL:058-296-1200
『カーボスター透析剤の最新情報提供―機械適合性と期待される臨床効果-』
宮野恵美 味の素ファルマ(株)マーケティング部透析グループ
が、発表されてます。
まぁ、悪いことは報告しないでしょうから。
第48回日本透析医学会総会
2003年6月20日〜22日
大阪: 国際会議場 リーガロイヤルホテル リーガロイヤルNCBにて、
行われたもので、ちょっと古いのであるけれども、
「酢酸濃度を低下させて、2mEq/L、1mEq/L、0mEq/Lおよび
それらに塩酸を添加した透析液を作成し、
pH、イオン化Ca、透析機器への影響を観察した。」と、あります。
透析機器には、酢酸濃度2mEq/L、1mEq/L,0mEq/Lいずれも、石灰化が生じています。
塩酸を添加した透析液では、石灰化は生じてないと、報告しています。
透析機器と人間とでは、結果は同じということにはならないのでしょうけれど、
無酢酸透析液では石灰化を防ぐことはできないのでしょう。
アメリカのカーボスターには、同じ味の素ファルマ製でありながら
塩酸+αが添加されているのだと聞きました。
FDAの承認もされているそうです。
なんで、塩酸なのか解らなかったことが、やっと理解できました。
なんで、我が国のカーボスターにクエン酸が使われているのか?
なんで、石灰化を防ぐ塩酸が使われていないのか?
今は昔、高校1年生のとき、夏休みに暑いからと
ソウメンと、かき氷と、ミルクセーキしか食べないで過ごしたことがあります。
夏休みが終わって、お腹の調子がすこぶる悪くなった。
食べた後は、お腹が痛い。
お腹がすいても、お腹が痛い。
懇意にしていたお医者さんのとこへ行って、泣きつきました。
胃酸が薄くなっているのだと。
粉薬では受け付けないだろうからと、水薬を渡してくれました。
塩酸の薬だと教えてくれました。
吃驚しましたが、早く治さなくてはと焦っていましたから、
家でも、学校にも持参して飲んでいると、いつの間にか治ってしまいました。
原液で処方したのではないと思いますが、
適切な濃度だと胃酸の役割をしてくれるのだと、識りました。
もう一つ、塩酸と硫酸について。
高校時代、化学に滅法弱くて、少しでも、化学が解るようにと、
クラブ活動の化学部に籍を置いていたことがあります。
誰もいない部室で、塩酸と硫酸の入っている瓶を探し当て
触ってみました。
塩酸だったと思うのですが、スカートにこぼしてしまいました。
液がついた場所には穴があいてしまいました。
硫酸もいじくったと思います。
指について、指紋がしばらく消えてしまいました。
塩酸と硫酸を混ぜると王水になって、
何でも溶かしてしまうということは識っていたので、
塩酸と硫酸に興味を持って、ちょっといじくってみたのでした。
この悪戯については、誰にも言わないでいました。
長じて、オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」を読みました。
で、ドリアンが友人のヘンリー卿を殺して、跡形をなくすために
大きな水槽を用意して、塩酸と硫酸を混ぜた王水の中に
ヘンリー卿を浸けるという描写がてできます。
跡形が残らないのなら、そんな殺人もありかな、なんて。
現実では、溶けない大きな水槽は何でつくればいいのやろか?
人間が溶けてしまうほどの塩酸・硫酸を用意するのは可能なんやろかと、
化学音痴は頭をひねるばかりでありました。
ワイルドの小説は面白いものではありましたが。
アメリカでは長期のカーボスター透析はされないそうです。
移植までの5年間ぐらい?
日本でも、「乳酸」を添加した無酢酸透析液が開発されていて
既に治験が始っていると教えてもらったのは、2年近く前です。
その後、どうなったのか知りません。
冒頭のリンクの実験をされた病院は東京の
高松病院です。
最終更新日が結構古いのですが、
大変ユニークな病院のようです。
院長先生は、そこに患者がいるから救うのだ、救ったという主義の
ドクターのようです。
お元気ならいいのですが。
冒頭のリンク先を教えてくれたのはGさんです。
さて、カーボスターを使用している施設は1200にのぼるそうです。
岐阜県臨床工学技士会の
ランチョンセミナー
日時:2009年6月21日(日)12:00~13:00
場所:長良川国際会議場 5階 国際会議室
.........〒502-0817 岐阜市長良福光2695-2
.........TEL:058-296-1200
『カーボスター透析剤の最新情報提供―機械適合性と期待される臨床効果-』
宮野恵美 味の素ファルマ(株)マーケティング部透析グループ
が、発表されてます。
まぁ、悪いことは報告しないでしょうから。
by noblesse_oblige7
| 2009-08-09 17:33
| カーボスター・クエン酸